【SDGs Runners】環境市民プラットフォームとやま(PECとやま)
SDGsジャパン会員団体のSDGs達成への取り組みを紹介するSDGsRunners。正会員団体である一般社団法人環境市民プラットフォームとやま(PECとやま)の常務理事・事務局長である堺 勇人さんより、同団体の取り組みについてご紹介いただきました。
SDGs達成に向けた市民発のローカルプラットフォーム団体として、2018年6月富山県内の企業、大学、市民団体等の有志13名で結成しました。1991年から活動を続ける「アースデイとやま」が2016年に富山で開催されたG7環境閣僚会議に合わせ、市民セクターのサイドイベント「環境市民フォーラム」を開催。その中で参加者と共に策定・採択した「環境市民宣言」の1つに「市民プラットフォームをつくる」ことが掲げられ、その後、それを実現する形で、その中心人物であった本田恭子さんがコアメンバーを集め、1年の準備期間を経て結成に至りました。
環境をはじめとする様々な社会課題の統合的解決を、SDGsを標榜し、あらゆるセクターが協力し合える「パートナーシップ構築」を通じて目指していきたいー。”みんなでミライ”をキャッチフレーズとし、SDGs17番「パートナーシップで目標を達成しよう」の色を真ん中に据え、他の16ゴールの色をまわりにあしらったロゴマークを団体のシンボルとして、様々な活動を行なっています。また、SDGs4番「質の高い教育をみんなに」に貢献することとして、ESD(持続可能な開発のための教育)の地域拠点にも登録し、教育支援活動にも力を入れています。
活動を進める中で、富山ではSDGsが、環境のこと、海外のこと、企業のブランディングの認識に留まる傾向があることに気づき、身近な社会課題、特に「誰一人取り残さない」という視点での社会的包摂や人権への配慮にあまりつながっていないという課題を見出しました。
そのような点を補いたいと、不登校、一人親家庭、障害者、外国人、性的マイノリティといった、身近であまりSDGsと捉えられていないテーマを扱った対話の会(SDGsトークカフェ)も行なっています。
※対話の様子を冊子にまとめています。PDFでダウンロードできます。
また、身近な暮らしの安全安心に繋がるテーマを扱う事例として、気候変動により激甚化する災害への対応策として流域に関わるあらゆるセクターが協力しあって治水していく「流域治水」というものについて、神通川流域に実際に関わる上流のダム管理者や河川管理の行政の方、農業関係者、下流地域の浸水想定地域の住民や企業団体等の方々と、具体的な検討を行なっていく対話の会などにも携わっています。
SDGsを掛け声だけで終わらせたくないー。SDGsが実際に達成に近づいているか、それを知るにはSDGsの進捗確認体制が整っている必要がありますが、日本では国としても地方としても未だ整っていない現状があります。まずは地域単位で整えていきたいと、これから行政(県や市町村)と連携を図りながら進めていこうとしてます。
[Facebook] https://www.facebook.com/pectoyama/
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