2024年度「NPOのSDGs全国調査プロジェクト」全国7地域、29の市民組織にインタビュー
- sdgsjapan
- 4 時間前
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SDGs市民社会ネットワーク地域ユニットでは、2023年から赤い羽根福祉基金の助成を得て、「NPOのSDGs全国調査プロジェクト」を進めています。2024年度は「権利基盤型アプローチ(RBA)」を踏まえて、全国7地域、29の市民組織にインタビューを行いました。
インタビューでは、各組織が自らの課題を社会構造の中でどう捉え、対象とする人々の自律をどのように支援し、社会構造をどう変革しようとしているのかをお聞きしました。併せて、問題解決に向けて、市民社会組織だけでは対応しきれない部分について、他セクターとの連携の必要性についても伺い、地域プラットフォームづくりの重要性を模索しました。
また、このプロジェクトのこれまでの調査結果をわかりやすくまとめた動画「SDGsは誰のもの?」も公開しました。(視聴・詳細はこちら)
インタビュー先一覧
>をクリックすると、インタビュー内容がお読みいただけます。
1.NPO法人蜘蛛の糸(秋田県)
◆団体の説明
日本一自殺率が高い秋田県で、「常設」「面談」「無料」の相談活動の他、自殺予防の啓発や秋田県内をはじめとする各市町村、大学との連携、民間団体の活動強化のためのネットワーク作りに取り組んでいる団体です。
◆SDGsから見た団体の価値
連携で作る命のセーフティーネット
自殺の要因は様々ですが、秋田県は特に生活困窮や孤独孤立、高齢者の自殺率が高いと言われています。コロナ禍以降は働き盛り世代や女性の自殺も増えてきており、予断を許さない状況にあると言われています。
「蜘蛛の糸」はコロナ禍でも、県内各地でzoomを使ったオンライン相談会を開催するなど、どんな形でも停滞しないようにと切れ目のない相談活動を継続されていました。
また、近年はLINE相談も増えてきており、そこから必要があれば電話や対面相談につなぐようにされているとのこと。
NPOの連携が今後の支援活動のキーワード
秋田県・市町村・大学との連携、民間団体「秋田・心のネットワーク」との連携,秋田ふきのとう県民運動実行委員会へ参画、民学官報が連携した自殺予防活動を行っており、それぞれの専門性を活かした個々の活動についても情報共有、連携して取り組んでおられます。心身の健康や相談できる環境が大切であるという事から、身近な人の変化に気づいて声をかける、やさしい地域づくりを目指していて、地域活動も大事にされています。
県内の子育て支援、引きこもり支援、災害支援などのNPOと連携した相談活動も広がりを見せ、NPOの連携が今後の支援活動のキーワードになるだろうと話してくださいました。
デリケートな支援活動ですが、さまざまなセクターやNPOとの連携を大切に、あきらめずに寄り添った活動を継続していきたいと話してくださいました。

◆団体ホームページ