「2024年度 年次報告書」を公開しました
- Yuki Matsuno
- 24 分前
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2024年度事業報告書(2024年4月1日~25年3月31日)を公開しました。

2024年度 年次報告書(アニュアルレポート)お届けにあたって
SDGsの達成年限まで後5年になりましたが、ご承知のとおり、SDGsは限りなく厳しい状況に置かれています。国連の「持続可能な開発目標(SDGs)報告2024」は、SDGsの全169ターゲット中、データによる検証が可能な135のターゲットの現状を評価し、2030年の達成に向けて順調に進捗しているのは135ターゲットの中の17パーセントのみであり、18パーセントは進展がなく、17パーセントについては2015年に比べ状況は後退・悪化していると評価しています。
2024年9月に開催された国連「未来サミット(Summit of the Future)」は、SDGsの進捗が滞るなか、多国間主義の再活性化を図り、「信頼と連帯」に基づいてSDGs達成に向けた努力を加速するための試みでした。ですが、ロシアがサミット冒頭で「未来のための協定(Pact for the Future)」採択に反対意見を述べ6カ国が同調するなど、異例の展開をたどったサミットになりました。協定は、かろうじてコンセンサスにより採択されましたが、核兵器廃絶や安保理改革に加え、国際的な資金調達(金融)メカニズム等、SDGs達成を促す多くの革新的行動から成る同協定が順調に実施に移されるかどうかは予断を許しません。
かつてなく多国間主義への信頼が揺らぐなか、2025年1月には第2次トランプ政権が誕生しました。既にイタリア、フランス、ドイツを始めとする国々で生まれている、排外的な自国中心主義を掲げる政治家や政党がさらに勢いを増すことが懸念されます。排外主義の背景にある「移民/難民問題」への平和的なアプローチは、誰一人取り残さずに未来を構築するための21世紀の最重要課題の一つです。
気候危機を考えても、一国レベルで解決できる問題ではありません。そうした状況で多国間主義が後退すれば、国際合意は「言葉だけ」の存在になる可能性が高まります。国際合意が顧みられなくなれば、SDGsに代表される地球益、公共益に立った国際目標は機能しなくなるでしょう。戦時における国際人道法を始めとする国際規範も揺らぎます。国際連盟が破綻した歴史にも学び、10年後に、現在の様々な危機が第三次世界大戦の端緒であったと認識されることがないようにする必要があります。
達成期限が近づく中、もう少しすれば、期限の延長も含め、「SDGs後」「2030年後」の議論も始まるでしょう。しかしSDGsが採択された背景にある「このままでは世界も社会も続かない」という決定的な危機感を考えれば、どれだけ2030年までの達成に暗雲が立ち込めているとしても、SGDsの各目標を諦めるという選択肢は私たちにはありません。SDGsをよりどころに、世界と地球の終わりを回避し、「続く未来」をつくりましょう。
目を覆うばかりの暴力が蔓延する世界〜そこでは周縁化され脆弱な立場におかれてきた人たち、特に様々な意味でのマイノリティ性を有する人たちの命と人権が最も影響を受けます〜を、平等で公正で平和で豊かな世界に変革するために、これからもSDGsジャパンに集う皆さんと一緒に知恵を出し、共に歩んでいけましたら幸いです。
一般社団法人 SDGs市民社会ネットワーク






















