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(報告)第9回SDGsに関する北東アジアマルチステークホルダーフォーラムに参加しました

更新日:14 分前

10月21〜23日、モンゴル・ウランバートルで開催された「北東アジア市民社会フォーラム」および「北東アジアマルチステークホルダーフォーラム」にSDGsジャパン事務局の松野が出席しました。このフォーラムには、北東アジア地域(中国、韓国、ロシア、モンゴル、日本)の政府関係者、アカデミア、ビジネスセクター、市民社会などが参加し、残り5年となったSDGsの達成に向けて、実施状況に関する情報交換、サブ地域の優先課題の明確化、ベストプラクティスの紹介などを行いました。今回のフォーラムは、2026年2月に開催される持続可能な開発に関するアジア太平洋フォーラム(APFSD)と、2026年7月のハイレベル政治フォーラム(HLPF)でレビュー対象となる目標6、目標7、目標9、目標11、目標17をテーマに開催されました。


21日に開催された「北東アジア市民社会フォーラム」では、SDGsジャパン教育ユニット幹事の三宅隆史さん(JNNE)がオンラインで登壇し、今年7月に発表された政府VNRに対するSDGsジャパンの取り組みや、SDGsスポットライトレポート2025を紹介しました。さらに、目標6・7・9・11・17の各セッションには、高橋郁さん(ウォーターエイドジャパン/国際保健ユニット幹事)、足立治郎さん(JACSES/環境ユニット幹事)、浅井伸行さん(JCC-DRR/防災・減災ユニット幹事)、堀内葵さん(JANIC/開発ユニット幹事)が登壇し、それぞれのテーマで現状や課題を共有しました。


22-23日に行われたマルチステークホルダーフォーラムでは、各国政府からの登壇者を中心に、アカデミア、市民社会、ビジネスセクターなどの多様なステークホルダーが参加し、各ゴールに関する議論を深めました。特に印象的だったのは、ある登壇者からの「SDGsは専門家だけのものではなく、誰一人取り残さない持続可能な社会を実現するために、すべての人が関わるべきものだ(筆者意訳)」という言葉です。この発言は閉会セッションでも引用され、改めてマルチステークホルダーで協力しながらSDGsを推進していくことの重要性を参加者全員で確認する機会となりました。


また、北東アジア地域の多様なセクターの方々と交流し、互いの経験や実践を共有できたことも大変貴重な機会となり、それぞれが抱える課題解決の難しさを感じる一方で、模索しながらも前へ進もうとする姿からは、多くの学びがありました。こうした経験や知見をサブ地域の方々と共有し合うことも、次の一歩を踏み出す力になると感じました。


2026年2月には、アジア太平洋地域レベルでのフォーラム(APFSD)がタイ・バンコクで開催されます。今回の北東アジアでの議論を踏まえ、より広い地域の仲間たちと課題や取り組みを共有しながら、SDGs達成に向けた道筋をともに描いていきたいと思います。




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