[SDGsRunners]難民を助ける会(AAR Japan)

SDGsジャパン会員団体のSDGs達成への取り組みを紹介するSDGsRunners。正会員団である特定非営利活動法人難民を助ける会(AAR Japan)理事長の堀江良彰さんより「難民を助ける会の活動とSDGs」について取り組みをご紹介いただきました。

 

「難民を助ける会の活動とSDGs」


タイの難民キャンプを訪れた、AAR創設者の相馬雪香(1980年代)

難民を助ける会(AAR Japan)は、1979年に日本で生まれたNGOです。現在は、日本を含む15ヵ国で、紛争、災害、障がいなど様々な理由で困難に直面する人々を支援しています。AARのビジョンは、「一人ひとり多様な人間が、各々の個性と人間としての尊厳を保ちつつ共生できるお持続可能な社会をめざす」です。そして、ミッションの中で、「少数派の人々が拒絶され、弱者が取り残されないような社会の実現に向けて努力する」と規定しています。まさに、SDGsが目指す「誰一人取り残さない社会」の達成に密接に関係していると言えます。


具体的な事業としては、難民支援や災害時の被災地支援、ミャンマーやアフガニスタンなどでの緊急支援など多岐にわたりますが、SDGsに掲げる17の目標のうち、特に以下の11の目標の達成に直接貢献しています。すなわち、『1.貧困をなくそう 2.飢餓をゼロに 3.すべての人に健康と福祉を 4.質の高い教育をみんなに 5.ジェンダー平等を実現しよう 6.安全な水とトイレを世界中に 8.働きがいも経済成長も 10.人や国の不平等をなくそう 11.住み続けられるまちづくりを 16.平和と公正をすべての人に 17.パートナーシップで目標を達成しよう』の11目標です。

AARの支援で学校に通うえるようになった男の子(カンボジア。2017年)

今回のブログでは、その中でもAARが実施している障がい者支援について特に取り上げたいと思います。障がい者支援は、AARの活動の大きな柱の一つです。主に日本を含むアジア地域で、障がいのある方々の自立に向け、インクルーシブ教育の推進や、就労支援、車いす配付などの事業を実施しています。

AARがミャンマーで運営する障がい者職業訓練校に通う生徒

AARの活動は難民支援からスタートしました。そのような団体が、障がい者支援を開始することになったきっかけは1980年代に遡ります。タイ/カンボジア国境の難民キャンプで活動をしていく中で、障がいのある難民の方々に十分な支援が行き届いていないことに気づき、車椅子を配付することとなりました。つまり、当初は、難民支援活動の一つとして、地雷や戦闘で障がいを負った方々を中心とする障がい者の支援をすることになったのです。


タイの難民キャンプに車いす180台を配付(1989年)

その後、活動を続けていくうちに、AARが活動しているアジア地域の途上国では、社会福祉という概念そのものが優先順位として極めて低い状況にあり、また、障がい者に対する社会的偏見も根強く残っているということを認識するようになります。すなわち、そのような社会では、障がい者が社会から取り残されがちであることを意味します、これは、自然災害時にも当てはまります。東日本大震災での障がい者の死亡率は、住民全体の死亡率の倍に上ったというデータもあります。


東日本大震災で被災した障がい福祉施設に対し、建物の修繕や商品開発などを支援

現在、AARでは、すべての障がい者が平等に社会に参加できることを目指し、障がい者支援に力を入れています。誰一人取り残さない社会を実現するには、日ごろから取り残されがちな人々に着目し、彼らが取り残されないよう支えていくことが必要だと考えています。

私たちが訴え続け、支援の輪を広げることで、すべての人が見捨てられることなく、共生できる社会を実現させたいと思っています。


特定非営利活動法人難民を助ける会(AAR Japan)

理事長 堀江良彰



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