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10/14 衆院選に向けた声明の発表

10月14日、一般社団法人SDGs市民社会ネットワーク(以下、SDGsジャパン)は第49回衆議院議員選挙に向けて、「誰一人取り残さない」SDGsを軸とし人権を基盤とする政策/施策の実施の重要性を訴える声明文を発表しました。

新型コロナウイルス感染症によるパンデミックは社会に深刻な影響を及ぼし、SDGsの達成に向けたこれまでの成果を後退させています。経済・社会・環境のすべての側面で大胆な変革を実現するため、SDGs達成への議論をさらに活発化し、行動を加速させることが必要です。


SDGsジャパンはすべての政党/議員に向け、公正で包摂的な「誰一人取り残さない」SDGsを軸にした政策と施策の実施を提言してまいります。


日本語声明文(PDF)のダウンロードはこちらから

English version is coming soon


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第49回衆議院議員選挙に向けて

-今こそSDGsを軸にした政策/施策の実施を、そして「続く世界」の実現を-


一般社団法人 SDGs市民社会ネットワーク


「誰一人取り残すことなく、貧困や不平等のない持続可能な社会へ世界を変革する」

これは、2015年に国連で採択された「持続可能な開発目標」(SDGs)の根底にある理念です。私たち一般社団法人SDGs市民社会ネットワーク(以下、SDGsジャパン)は、多様な当事者を含む市民社会の視点から「誰も取り残さない」SDGsの達成を目指して活動しています。


SDGsジャパンは近々実施される「第49回衆議院議員選挙」(以下、衆院選)に向け、「誰一人取り残さない」、「続く」社会の実現のために、SDGsを軸とし人権を基盤とする政策/施策の実施を改めて訴えます。


新型コロナウイルス感染症によるパンデミックは、社会に深刻な影響を及ぼし、SDGsの実現に向けたこれまでの成果を後退させています。ここ20年間減少傾向にあった世界の貧困者数は1.5億人増加し2021年末には2017年の水準に逆戻りすると予測されています[1]。低所得国のワクチン接種率は10月初旬時点で人口の2.4%にすぎず[2]、ワクチン格差はますます拡大しています。国内では、昨年度11年ぶりに生活保護の申請件数が増加し、今も増加傾向が続いています[3]。自殺者数は昨年10年ぶりに増加し、男性は横ばいの一方で女性は前年比15%の増加となりました[4]。コロナ下の社会では、SDGsが目指す保健医療や社会保障の充実、教育や雇用機会の保障、国際協力の推進、行政のガバナンスや透明性の向上、あらゆる格差と貧困の是正などにおいて課題が深刻化しています。また、気候危機に代表される環境の持続不可能性は、それらすべてに深刻な影響を与えています。


経済・社会・環境のすべての側面にわたる大胆かつ根源的な変革の先にある持続可能な社会を実現するため、SDGs達成への議論をさらに活発化し、行動を加速させる必要があります。


SDGsジャパンは、国会と各政党/議員に対し、以下の3点を求めます。


1) 国会の場で、経済・社会・環境に総合的にアプローチした公正で包摂的なSDGsの実現に一貫して関与する

2) 各政党の政策に公正で包摂的なSDGs達成に向けた重点目標と具体的施策を加える

3) 「誰一人取り残さない」、「続く」社会の実現に向けて、脆弱な立場に置かれている人々の経験と声が反映されるプロセスを経て政策/施策を立案し実施する


多様な当事者とともに活動する市民社会組織/NGO・NPOには「誰一人取り残さない」ための経験が蓄積されています。SDGsの達成にはその知見と専門性が必要不可欠です。


すべての人・組織・機関による行動変容が求められています。

SDGsジャパンはすべての政党/議員に向け、公正で包摂的な「誰一人取り残さない」SDGsを軸にした政策と施策の実施を提言してまいります。


[1] Poverty and Shared Prosperity Report 2020, World Bank [2] Coronavirus (COVID-19) Vaccinations, Our World in Data (2021/10/8) [3] 被保護者調査, 厚労省 [4] 自殺者数, 警察庁

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